コンセプト
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本作、妖々飛龍郷は東方二次創作RPGですが、「東方でない方の原作」が存在します。
「元ネタ」はかのフリーゲーム黄金期において強豪の一角をなす画期的なRPGでしたが、非常に荒削りなゲームで難点もいくつかありました。
本作は、この「元ネタ」をベースとしつつも、いくつかの改善と省略により、エロRPGとして合理的であり、かつプレイしごたえのあるものを志向してゆこうというプロジェクトです。
◆煩雑すぎる操作方法の改善
元ネタの作品はキーボードのほぼ全体に何らかのショートカットキーが割り当てられているというまさしく「PCゲームである必然性」を体現したゲームでしたが、プレイスタイルによっては利用する機会のないコマンドも多く、これらのキーを使いこなせるようになる頃にはすでに上級者であるという導入のまずさがあったこと、加えてゲームパッドでのプレイはキーボードとはキー数が違いすぎること、完全には対応しきれていないことなどからかなりの不便さを伴いました。
本作においては、キーボードでの操作は可能であるとしつつも、あくまでゲームパッドを標準的な操作環境とし、ゲームパッドのボタンにショートカットキーを対応させる方向性でいきたいと思います。 ゲームパッドにShitキーに相当するキーが割り当てられている場合、このキーとの同時押しで様々なショートカットへアクセスする事ができます。
◆極端なゲームバランスの改善
いわゆる「帰還貿易」と「呪い酒」です。元ネタではワールドのすみっこの街で貿易品を買って溜め込み、その対角線上の都市に建てた自宅に帰還の巻物を使ってワープすることによって手っ取り早く資金を稼げてしまうというズル技が存在した一方で、真面目に貿易しようとすると盗賊に襲われるわ大して儲からないわと幾多の苦難が伴いました。
帰還貿易は本作では封印しますが、その代わりとしてトラックやバイクといった徒歩を遥かに上回るスピードの運送手段が中盤から利用可能になります。
いわゆる「呪い酒」のほうは、極めて安価な材料で製造できてしまう一方でラスボスさえ目前に到達できてしまえばあとは呪い酒で倒せてしまうという非常にゲームバランスに悪影響を与える要素でした。
しかしながら、このラスボスは正攻法で倒そうとするととてつもなく強く、ワールド中に存在する最強クラスの冒険者を何人かスカウトして連れてきても瞬殺されてしまいます。
そもそもどのぐらい強さが足りてないのかさえもはっきりしないため、結果としてプレイヤーからしてみれば呪い酒を使って攻略してしまうのが最も無難な選択肢となってしまうのです。
◆運送と貿易に特化したゲームデザイン
「元ネタ」の作品には農業や牧畜といった要素もあるものの、factorioやRimworld、Minecraftみたいにロボットや村民が勝手にやってくれるわけではないので、とにかく忙しくなります。農業部門は同じエロRPGの枠内にもすでにそれに特化したタイトルがあるので、本作品は貿易（運送）に最大限に特化したゲームデザインにしていこうと考えています。
元ネタではワールドマップ上に自宅・お店・倉庫のほか牧場、畑といった農業施設を建設可能でしたが、本作品では農業は廃止し、アイテムの売却によって利益を出しやすくし、
都市間の特産品のやりとりや、銀行預金から利息が発生するようにしたりなど、お金を得る手段を多様化しています。
また、元ネタでは序盤のうちに頭打ちになっていた売春による報酬をゲーム中盤以降に求められる金額に追従できるようにしました。
◆クリアに向かわせるゲームデザイン
本作はエロRPGということもあり、プレイヤーの大部分はおまけ要素ややりこみ要素にはあまり期待していないだろう、との観点からクリアまでのゲーム内時間タイムアタックを意識したゲームデザインにします。エロRPGはエロシーンを満足するだけ見終わってしまえばある意味クリアのようなものなので、一番気合の入れたシーンはクリア後にとっておいてあります。
そのため、「元ネタ」の割に途中の寄り道に非常に乏しいゲームなのですが、もし物足りないと思ったら、「元ネタ」のほうを久々に起動してみてください。
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